ジャパン・プラスの製品は多種にわたるが、大きくふたつの特徴に分けられる。プラスチック製品と紙製品だ。
ここでは、ドイツ製、アメリカ製、日本製などの真空成型機が合わせて15台以上もあり、毎日稼働している。大ロットか小ロットか、さらに製品の特徴に合わせてどの機械を使うかが選択されるのだ。
なかでも写真<1>の日本製成型機は、成型・抜き加工が一度に出来る高性能機械。作業効率も大幅にアップしている。
ただ、機械の違いはあれ、オペレーターの技術力が重要なのはどの機械も同じだという。気を抜くとすべての製品が不良品になるほど微妙な調整が必要で、オペレーターの技術力が試されるところでもある。また、プラスチックを熱の力で成型するため、熱の放出量は半端ではない。夏の暑い時期でも、機械を動かし続けるオペレーターの苦労は、はかりしれない。
プラスチック製品の成型に欠かせないのが、製品の要になる金型だ。注文の8割がオーダーメイド製品であるため、その金型は膨大な数になる。すべてデータ管理化され、2年間保管される。
その金型も、もちろん自社制作されている。現場と詳細に打ち合わせし、顧客のオーダー通り、時にはそれ以上の試作を作りあげる。これは、設計から制作まですべて社内で生産しているメリットでもある。そして、その膨大な金型の数だけ、技術があるという証拠にもなる。
紙ペンは、ジャパン・プラスのオリジナル商品でもある。写真<2>の機械は、紙ペンを作るために、オーダーしたものだ。1日1万本以上の紙ペンを生産できる。
ただし、こちらも扱う人間の技術が問題になってくる。紙ペンを作る過程はもちろんだが、ペンの筒部分への細かい印刷などは、技術力と経験値が必要だ。
緩衝材については、安全性が重要となってくる。その安全性を立証するため、落下テストを実施(写真<3>)。落下G値を計測し、参考データとして顧客に提出している。真面目に安全な製品を、確実に送り出す努力を続けているのだ。
高性能の機械があって、熟練した技術をもつ人間がいる。
それが、ジャパン・プラスの財産、モノである。