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企業の担当者が梱包のコストカットで見直すポイントとは?
豆知識

企業の担当者が梱包のコストカットで見直すポイントとは?

事業内容の性質上、輸送費が半ば固定費としてかかり続けている企業も多いことでしょう。
輸送費を構成する大きな要素の1つが梱包資材費。梱包資材を少しでもコストカットできれば、中長期的には企業の業績へ少なからぬ影響を与えることでしょう。
ここでは、企業で輸送・梱包を担当している方に向け、梱包資材のコストカットで見直すべきポイントについて解説します。

梱包のコストカットで見直すべき4つのポイント

結論からいうと、梱包のコストカットは、容易ではありません。
梱包資材の強度を下げればコストカットは可能ですが、それにより商品の損傷リスクが高まれば、再納品のためのコストが増し、かえってトータルコストが上がってしまうかもしれません。
また、強度をそのままにしつつ箱に印字した自社のロゴなどを省略した場合、印字代は節約できるものの、ロゴの浸透による長期的な宣伝効果が薄れてしまう恐れもあります。
考えれば考えるほど不可能に近い梱包のコストカット。これまでの発想を一度ゼロに戻し、改めて以下3つのポイントを振り返ってみてください。梱包のコストカットに向けたヒントを得られるかもしれません。

【ポイント1】梱包資材の選択は適切か?

本当に木箱が必要かどうかを考えてみる
一般的な梱包資材として、広く段ボール箱が用いられていますが、企業の中には自社の慣習・伝統で木箱を用いているケースもあるでしょう。
先輩から代々受け継いだ「うちの商品は木箱でなければダメ」という信念を守る気持ちは大事ですが、本当に木箱が必要かどうか、改めて社内で話し合ってみてはいかがでしょう?
現代では、かつてなかったほど強度を高めた強化段ボールも存在します。強化段ボールの強度は、一般的な段ボールの約10倍。かつては木箱が必要だった商品でも、現代なら強化段ボールで対応可能かもしれません。
同じ量の商品を梱包した場合の包装状態の体積は、木箱に比べて強化段ボールのほうが1040%ほど小さくなるため、容積を基準とした輸送代の節約が実現します。
また、包装資材そのものの重さも軽量化されるため、その点でのコストカットも実現するでしょう。また、木箱に比べて強化段ボールのほうが梱包作業は簡素なので、人件費の圧縮にもつながります。

商品に対して梱包資材は適正サイズか
商品に対して過剰に大きいサイズの梱包資材を使用したとしても、緩衝材を適切に入れることで商品を安全に輸送できます。
しかしながら、はじめから商品に対する適正サイズの梱包資材を使えば、梱包資材そのもののコストカットも緩衝材のコストカットも両方可能です。
梱包作業の工数も削減されることから、ひいては人件費のコストカットにもつながるでしょう。
梱包資材の製造会社と長年取引していることを背景に、今の主流商品に合わないサイズの梱包資材を発注し続けていないでしょうか。今一度見直してみましょう。

梱包資材のフタの構造でコストカットを図ることも可能
一般的な段ボール箱の上部のフタは、上下左右の4方面から閉じる構造となっています。恐らく、この構造に疑問を持ったことのある方は少ないかもしれません。
しかしながら、昨今流通している段ボール箱の中には、フタの1方面のみを折りたたんで、その先端を差し込んで閉じるタイプの構造もあります。
従来の段ボール箱に比べ、このタイプの段ボール箱は、フタ部分に使用する段ボールの面積が少なくなることをイメージできるでしょうか。
フタ部分に使用する段ボールの面積が少なくなれば、その分だけ資材単価が安くなります。単価だけを見ればわずかな節約かもしれませんが、段ボール箱の年間使用量を考えれば、大きなコストカットにつながるかもしれません。
なお、後者のタイプの段ボール箱は、従来型の段ボール箱に比べ、少しフタ部分の強度が劣ります。輸送する商品の特性に応じ、適宜採用を検討したほうが良いでしょう。

【ポイント2】ケースあたりの軽量化でコストカットできないか?

梱包物の重量が重くなればなるほど、輸送の単価が上がることは誰でもご存じと思います。
重量が重くなると輸送単価が上がる理由は、重い分だけ輸送・配送業者の手間がかかるからに他なりません。逆に言えば、重量を軽くするほど輸送単価は下がります。
重量を軽くすれば、1梱包あたりの商品量が少なくなるため、今までと同じ輸送量を維持するためには、梱包の数量を増やさなければなりません。
梱包の数量が多くなれば輸送料が高くなるため、多くの企業では1梱包あたりに多くの商品を詰め込みます。
ここで考えてみたいポイントが、仮に同じ重量の商品を発送する場合、「重い梱包×10個」と「軽い梱包×15個」で、どちらのほうが料金は安いかという点です。改めて輸送業者の料金設定を見直してみるようおすすめします。

【ポイント3】コストカットにつながる発注方法か?

梱包資材の仕入れロット数を多くする
梱包資材の製造会社では、同じ梱包資材の少量製造に比べ、同じ梱包資材の大量製造のほうが、資材1個あたりの製造単価が安くなります。
製造単価が安くなった分だけ販売価格に反映させるため、一般的には少ロット注文より大ロット注文のほうが、仕入れ側はお得になります。
定期的に同じ製品を仕入れる企業にとって、大ロットで注文することは基本的なコストカット戦略ですが、この基本をきちんと行っているかどうか、改めて見直してみましょう。
中には、大ロットで段ボール箱を注文すると保管場所の家賃がかかるため、毎回少ロットで注文している企業もあるようです。この場合、家賃をかけることに比べて少ロット注文のほうが本当に節約になるかどうか、今一度計算し直してみる必要があるのではないでしょうか。
もとより、社内に無駄なスペースがあるならば、家賃をかける必要もありません。掃除や整理整頓を通じ、既存の工場・オフィス内に新たなスペースを作れないかどうかも検討してみると良いでしょう。

そもそも自社商品にマッチした梱包資材か要検討
自社の伝統的な流れの中、すでに現在の商品にはマッチしない大きさや形状の梱包資材を注文し続けていないでしょうか?
「商品の大きさや形状は変わったけれども、今までの段ボール箱でも問題なく送れる」という理由で、半ば惰性で従来の梱包資材を発注し続けているなら、改めて今の商品に合った梱包資材を検討してみましょう。
場合によっては、製造会社が規格化している梱包資材のほうが今の自社商品に合っているかもしれません。規格化された梱包資材を大ロット注文すれば、梱包のコストカットは大きく実現する可能性があります。

【まとめ】コストカットの視点から改めて梱包方法の見直しを

商品の大きさや重量、形状を変えられない以上、商品そのものの工夫で梱包のコストカットを図ることは困難です。梱包のコストカットを図るならば、梱包の方法自体を考えなければなりません。
主に考えるべきポイントは、梱包資材の選択・ケースあたりの軽量化・梱包資材の発注方法の3つ。時代が急速に変化している以上、御社の商品も大きく変化しているはずです。
御社の伝統的な梱包方法について、コストカットの視点から今一度見直しされてみるよう強くおすすめします。

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