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スキンパックとは?鮮度を保つ仕組みもあわせて解説
豆知識

スキンパックとは?鮮度を保つ仕組みもあわせて解説

食品をはじめとして、様々な商品に利用されている包装。商品の性質や形状等にあわせて多彩な種類の包装方法がありますが、近年、生肉などの包装方法として、特に注目を集めているのがスキンパックです。
ここでは、スキンパックの概要やスキンパック包装機の価格・導入方法、メリット・デメリットなどについて詳しく解説しています。

 

スキンパックとは

スキンパックの概要、素材、他の主な包装方法との違い、スキンパック包装機の価格・導入方法について見てみましょう。

スキンパックは真空包装(真空パック)の一種

スキンパックとは、主に食品を対象にした真空包装(真空パック)の一種です。トレイなどの底材の上に食品を置き、その上を加熱したフィルム状の蓋材で覆い、下方から空気を抜いて食品を真空状態で包み込む方法です。
スキンパックは、すでにアメリカやアジア諸国では定着しているメジャーな包装方法ですが、近年、日本でも大手スーパー等を中心として徐々に普及してきました。
通常のトレイラップに比べて消費期限を大幅に延長できることや、食品廃棄(フードロス)解決へ向けた一助になることなどが普及の背景としてあるようです。

スキンパックに使われている素材

スキンパックを構成する部品は、大きく分けて底材(食品を載せる皿の部分)と蓋材(食品を上から包むフィルム部分)の2種類です。
包装する食品の性質に応じて多様な素材が用いられます。
底材と蓋材の両者に共通して用いられることの多い素材が、EVA(エチレン―酢酸ビニル共重合体)等のオレフィン系樹脂です。あわせてアイオノマー樹脂やPVDC(塩化ビニリデン樹脂)、EVOH(エチレン―ビニルアルコール等のバリア層)などが用いられることもあります。

スキンパックと他の包装方法との違い

パックと他の主な包装方法との違いを確認してみましょう。

一般的な真空包装とスキンパックの違い
どちらも包装の内部から空気を吸引し、食品を真空に近い状態で包み込む方法です。
一般的な真空包装では、ドリップがしみ出しやすいですが、スキンパックは肉の水分(ドリップ/うまみ成分)がほとんどしみ出して来ないのが大きな違いです。

深絞り包装とスキンパックの違い
深絞り包装とは、フィルムでできた底材と蓋材の間に食品をはさみ、空気を抜きながら蓋材を熱接着させる包装方法です。
底材にトレイや板を用いるスキンパックに対し、深絞り包装ではフィルムを用いることが大きな違いです。
また、底材と蓋材を直接熱で接着させる点も、スキンパックと異なる点になるでしょう。
深絞り包装は、ハムやサラダチキンなどの包装によく用いられています。

MAP包装とスキンパックの違い
MAP包装とは、トレイ状の容器の中にガスを充填しながらフィルムで蓋をする包装方法です。
使用されるガスは窒素、二酸化炭素、酸素など。各商品の性質にあわせ、劣化防止に役立つ種類のガスを充填します。
パッケージから空気を抜いて真空状態にするスキンパックに対し、逆にガスを充填する点がスキンパックとの違いとなります。

スキンパック包装機の価格と導入方法

スキンパック包装機の価格は、性能や規模、メーカーなどにより異なります。
安価なものであれば25万円ほど、高額なものであれば1500万円ほどです。1つの目安として、一般的なスキンパック包装機であれば、1台あたり300万円前後と考えておきましょう。
なお、スキンパック包装機は工場向けの専用機器となるため、一般的に広く市販されているわけではありません。導入を希望する場合には、各メーカーや代理店に具体的な使用目的を伝え、見積もりを比較した上で検討して下さい。

 

スキンパックの主なメリット

食品の消費期限が延びる

食品、特に生肉や生魚などは、空気(主に酸素)に触れることにより酸化がはじまり、急速に劣化が進んでいきます。
スキンパックでは、食品を空気から遮断する真空パック方式を採用しているため、食品がほとんど空気に触れません。劣化が進みにくくなることから、生肉の場合、通常のトレイラップ方式の消費期限(3~5日間)に対し、スキンパックは約3倍(約16日間)まで消費期限を延ばせるのです。
消費期限の延長は、食品廃棄(フードロス)解消に向けた動きにもつながります。

肉の旨み成分(ドリップ)が流出しない

スキンパックには、真空パックで消費期限を延ばす効果に加え、ドリップの流出を防ぐ効果もあります。
ドリップとは肉から流出してくる水分で、肉の旨み成分としても知られています。見た目にも悪く、旨みの低下にもつながるため、できることならドリップの流出を抑えたいものです。

視覚効果から消費者の購買意欲を高める

食品にスキンパックを施すことにより、食品の形や色がくっきりと浮かび上がるため、消費者に食品の美味しさが伝わりやすくなります。
また、縦に置いても横に置いてもドリップが流れ出ることはありませんので、ディスプレイのバリエーションも広がり、更に消費者の購買意欲の向上へつながることでしょう。

 

スキンパックの主なデメリット

スキンパック包装機の初期導入コストが高い

他のタイプの包装機と同様に、スキンパック包装機も、初期導入コストが決して安くありません。機種によって価格は異なりますが、1台につき、おおむね300万円の設備投資は必要となるでしょう。
初期コストが商品価格にも影響すれば、消費者の購買意欲低下につながりかねません。高額な初期導入コストは、長期的な売上増を目指すための設備投資と考えるべきでしょう。

スキンパックの見た目に消費者が違和感を抱くかもしれない

肉や魚などの美味しさを伝えやすいスキンパックですが、消費者の中には、逆に、そのリアリティある立体的な姿に違和感を抱く人がいるかもしれません。
そのような消費者がスキンパックの外観に慣れるまでには、やや時間がかかる可能性もあります。

スキンパックに適さない食品もある

他の真空パック系の包装方法と同様に、スキンパックも空気を含んだ商品のパッケージには適していません。極端な例で言えば、パンやケーキをスキンパックすると、空気が抜けて縮んでしまいます。
大半の食品に利用可能なスキンパックですが、万能ではないことも理解しておきましょう。

 

肉は赤いほうが新鮮とは限らない

スーパーなどに並んでいる生肉を比較する際、多くの方は「赤ければ赤いほど鮮度が良い」と感じるのではないでしょうか?
しかし、実際には肉の赤さは鮮度の良さを意味しません。
例えば牛肉の場合、切った直後は暗赤色という黒みがかった赤さを帯びています。ミオグロビンと呼ばれる筋肉組織の色が黒みがかっているため、切ったばかりの鮮度の良い牛肉は、やや黒ずんだ色をしています。
その後、流通過程で時間がたつにつれ、徐々に肉は鮮やかな赤に変色していきます。スーパーに並んだ際、多くの方に「切ったばかりの鮮度が良い肉」という誤解を与えてしまうかもしれません。

なぜ時間がたつと肉は変色するのか?

切ってから時間のたった肉が鮮やかな赤に変色する理由は、酸素にあります。
生肉は酸素に触れると酸化が進み、筋肉組織の色が変化。肉の内部から発色作用が起こり、当初は黒ずんだ色だった肉が、酸化とともに鮮やかな赤へと変化します。
この色素の変化をブルーミングと言います。
薄切りの肉を購入した際、酸素に触れている部分と、肉同士で重なって酸素に触れていない部分とで色が違う理由は、まさにこのブルーミングの影響に他なりません。
もちろん、ブルーミングが起こった色鮮やかな肉は「傷んでいる」「食べられない」というわけではありません。スーパーなどでは、消費者が安全に肉を食べられるよう、各商品について厳格な基準で「消費期限」を設定しています。

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